2001年、私はこの地方に二泊三日の日程で10軒のメーカーさんを訪ねる機会がありました。 まだ、知識の乏しかった私は先入観もなく、素直に勉強することができました。十日町は… まず、非常に名古屋から遠かった!(笑)。度々行ける場所ではないです。 そして一大産地というだけあって時間的にまったく足りなかった! (1件に半日ほしい。) …とにかく目一杯の多くの着物にふれて、物作り、取り組みを見て回りました。 以下、基礎知識を紹介しましょう。
←左「明石縮」…十日町で織られる盛夏の織物。 絹織物…小千谷紬・塩沢紬・十日町紬 ・五泉織物 麻織物…越後上布・小千谷縮/綿織物…片貝木綿 平成21年 「小千谷縮・越後上布」がユネスコ無形文化遺産 代表リストに登録されました おもな地域 | |
物づくりの流れは、越後上布−越後縮−絹縮−明石縮と、 時代とともに重層的に発展してきました。 江戸時代、他の雪国が麻を織り継ぐなか、絹織物の生産を始めたことは象徴的です。 そして近年になると(京都の分業に対して) この地方の一貫生産の利点を活用して、 友禅染をはじめ、あらゆる物作りへ自然に発展をとげたのです。 |
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十日町の持つ活力は、そのまま、多種多様な生産物に見ることが出来ます。 十日町といえば「つむぎ」ですが、フォーマルきものも沢山作っていて・・・ 「物マネ」と言われることもありますが、歴史的に振り返れば、創造性を表す一側面 だと私は感じました。 |
振袖・訪問着 各約3万点 / 留袖・付下 約2万点 その他 約9000点 / 紬・絣 4万点 ※おしゃれ着から振袖、訪問着、付下げなど…
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雪まつりで有名な十日町。道の駅「クロス10」など、 きもの文化を見学・体験できる施設が5〜6カ所あります。 ものづくり…ぼかし染めの見学では、職人の感覚であわせ てゆくので、一枚のきものは当然ひとりで仕上げないと、微妙にくるってしまうそうです。 思い出…高度経済成長のころは、倉庫が「黒の絵羽織」で 天井まで満タンになってしまったとか。 それでも数日で無くなる…今はガラガラの倉庫を案内されて説明を聞きました。。 | |
おぼろ染の振袖… 十日町が元祖です。
←手書き友禅訪問着 |