【2】世間はきものを待っている!

<第32回 きもの園遊会>

園遊会というと、天皇主宰の公式行事が印象的です。今秋、長浜と大垣の園遊会に出掛けてみました。 全国各地で行われている園遊会。これらは想像よりもずっと気軽に楽しめます。ドレスコードが着物というだけで、 振袖から紬、訪問着やウール素材、さまざまな着物姿の参加者がいます。しゃれた小紋や懐かしい絣など、目の保養が出来る! ゲストの俳優さんが言いましたが、ずーっと見ていられるwきもの好きにはたまらないチャンスです。 参加者はスタンプラリーや抽選会、着物特典のおもてなしを受けながら、ステージイベントを見たり、観光もできます。 この時期は街あるきが気持ちよく、七五三や外国人もいました。

大垣のウォークラリー参加は360余名で、長浜は1000名以上。長浜の場合は振袖の子が主体で、 もともとは振袖だけの園遊会だったのかも。どちらも長年開催して定着しています。 着物愛好者がいかに多いか感じられるイベントです。 こんな経験はお茶会以来ですが、室内ではなくオープンな場所でアピールできるのは貴重です。 圧倒的な存在感、華やかさ。こんな素敵な着物の魅力を世間に知ってもらわないとww初詣も着物が増えるといいですね!

さて、業界や主催側の立場も気になります。どちらも行政の力を借り、業界の協力があります。 これだけのイベントを創造しているので、本当に頭がさがる思いです。イベントの効果は観光と飲食が主です。 おそらく業界の直接的な利益は皆無でしょう。大垣には当店のような店が多くて驚きながらも、励みになりました。 伝統とは堅苦しいコトバですが、園遊会は楽しい一日を過ごせました。 文化を育てる気持ちが豊かな財産になっています。

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