【3】「きもの のはなし」

<第53回 753を素直に見直す >


日本の行事は「数え年」です。
基本は知ったうえで、子供がらみの行事は柔軟に考えてもよいでしょう。
例えば七才のいわれは「帯解きの儀」。帯を結ぶ体格まで成長したことがポイントです。 この意味で、帯が似合う身長を考慮するのは「理屈」ではないでしょうか。 そこで夏〜11月生まれの場合には(誕生日から11月までの間が短いので) 1年遅らせて、つまり満年齢にして良いかも知れません。3才も同様です。 雑誌やカタログは「ほんとうにその年齢?」と思う大きな子どもがモデルをしています。 バランスがとれて衣装が映えるからです。 最近はインスタ映えという言葉が普通になりました。 ステキに見えるよう考えるのは素直なことです。

いっぽうで、昔から大きめの衣装を着せるのが風習です。
七五三はあくまでも通過点。儀式でありながら、和装が身近で日常着の名残りも感じさせる風習なのです。 つまり、これからの成長をふまえて「あえて少し大きめの衣装」にしている。 肩揚げ腰揚げは小学生までは必ずするのが「和服の基本」です。 親の立場とすれば、「基本に忠実にやってあげたい」「我が子の晴れ姿を早くみたい」と思います。 すこし大きめの衣装もカワイイのです。

ピッタリが良いのか、大きめか。
それぞれの考えを書いてみましたが「成長の御礼と未来の祈願」この気持ちは変わりません。

ところで、はじめての七五三なら知っておきたいことは他にもあります。
基本のイロハを知っておくのは損になりません。
◆スタジオ写真で終わらせない(神社仏閣に詣でるのが目的です)
◆お宮参りにつかった衣装を3歳で着せる、流れがあります
◆つきそいの家族も着物が理想です
◆子供は着物を汚しやすいです(キるモノだから覚悟しましょうw)

当店はディズニーの衣装もありませんし、豪華なアルバムもありませんが、上 記のベタなご相談には対応できると思います。どうぞお気軽にお問い合わせ下さい。

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