今話題の「スターウォーズ最終作」。悪というのは、実は簡単に識別できない! 悪は、あなたのすぐ近くに「そしらぬ顔をして」存在します。 あなたの「弱い心」から生まれると。  悪質商法にうんざりする世の中です。ダークサイドに引き込まれないように。 我らはフォースと共にある?

【3】「きもののはなし」

<<第21回 不自然に気をつけよう >>

コラムでは嫌な話はできるだけ書かないようにしています。 マイナス思考や不満は、書けばキリがありません。それぞれ事情や理由もあります。 また、一部に業界人の連帯責任も感じます。 今回は、いま流行(ハヤリ)の辛口トークとして読んでくださいませ。不自然な話を 二つ書きます。

あるお客様が、きものを持ってきました。 百数十万円で購入したとの事。しかしどう見ても品物にはそれだけの価値がありません。 うちで扱うとすれば30万円ぐらいかな。 帯の裏にはサインペンでなにやら書いてあります!? いわく、「有名女優に展示会で勧められた」と。 すごい販売法が跋扈してる!と心の中で叫びました。
あるお客様が「訳あって、大使館へきものでお供します。」 しかし予算がない。訪問着を持っているけど、まだ新(さら)で使いたくないと言います。 店長はそれならと、ポリエステルの小紋(既製品)を売りました。 ・・・いい年した大人の会話じゃ無い。

何でもかんでも自由じゃありません。みなさん分かりますよね。 ジーパンに10万だして、それで会社面接に行くヤツいないでしょ。それくらい不自然なことが存在します。 前者のはなしは、展示会の経費が品物に含まれた典型的な例。 帯裏のサインはただの返品防止策です。(女優のサインではなく、お客の名前をその場で 書き入れてしまう!きもの通で有名な女優を利用した商法なんでしょう。) 後者は、きものを生かせない人の例です。 この場合、レンタルでも良いからフォーマルなきものを使わないと失礼です。 きものを舐めているのか、行き先の相手か、同行する上司を舐めているのか・・・ おそろしい「程度の低さ」を露呈しています。

良い物とそうでないもの。あいまいさに、騙されたり、誤魔化そうとするのは人の世の常かも知れません。 ですが、度を超した不自然さは、とても残念です。 知識不足を責める気はまったくありません。はじめは誰もが初心者ですから。すこし調べれば分かること、 きいたり、比較して感じ取れることや理解できること。判断力・感受性を放棄しないでください。 注意・参考になればと書いてみました。

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