きものと何の関係があるかって??
「温故知新」です。
文明から、文化へ。便利さから、快適さへ。
心をゆたかにする歴史と伝統。それは足下を見つめ直す日本の衣服にもつながる発想です。
万博のサブテーマのひとつに、「循環型社会」があります。
そして、きものには「使い捨て」も「大量消費」も似合いません。
うちの店のテーマは温故知新。
チェーン店や量販店のやり方はキライなのです。
10年も20年もまえの着物をお直しさせていただく。
きものとして寿命が終わったものをバックや小物にリフォームする。
おおげさに言えば、愛を持って取り扱いたいのです。
欧米一辺倒の価値やファッションから、ご先祖さまから受け継いでいる美的感覚を取り戻したい。
もちろん、無理はしません。自分らしいやり方で。
以前、リサイクル社会は伝統文化に学ぶものが多いと書きました。
また、伝統のデザインも、自然をモチーフにしたり固有の意味をあたえます。
みな、次世代に受け継がれてほしい価値観です。
ハナシは少しそれますが・・・小学生のころ国語の教科書に「ゆずり葉」という詩がありました。 とても印象に残っている詩ですが、ご存知のかたはいるでしょうか? (いまはもう教科書に載っていないかも。。)「ぼくらはみな過去と未来をつなぐ、いのち。」
万博や文化は、この詩にある、受け継がれる優しさだと思います。
こんな事を考えていると、何か大きなものに包まれているような、心に安らぎや潤いが
満たされてゆくような、気持ちになります。
心のゆたかさが伝わるような仕事をしていきたいですね。
追伸: 万博のおかげで、きものレンタル10人ご予約いただきました。感謝の一言です。
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