【1】もっと自由に着よう

<第二回 動きやすさへの挑戦>

「着物を着たときは、なんでもない仕草にドキッとする。」よく言われることです。

着物はTシャツやジーンズのようにはいきません。ある意味、初心者にはキビシイ。ゆえに、慣れた仕草は 格好いい。私なぞは、正座で足がしびれるレベルですが…。
これを身につけるにはいろいろな方法があります。 正統派のかたは、茶道や華道、着付け教室という便利なところがあるので、そちらへ行ってくださいw 洗練された美しい動き。「しつけ(躾)とは、美しい身のこなし」なのです。

いっぽうで、私はただ慣れるだけだと思います。映画のためにトム・クルーズはいつも和服姿で過ごしたらしい。 そして、動きやすさとは機能性をもった道具やチャレンジ精神によって可能になるんだと思います。 走ったり、自転車のったり!…「はいからさん」を目指すとヒントがありそう。 そうすると必要なのは→「はかま」ですw  実は種類もなかなか多い。剣道や弓道・合気道の「武道袴」、相撲の呼び出しさんが付けている「たっつけ袴」 股割れしている「馬乗り袴」。水戸のご老公がはいている「野袴」。 寝ころんだり、あぐらかいたり、ラクでいいと思いませんか? 「初心者の味方で、実用的且つ、動きがサマになる」。 間違っても「大岡越前」みたいな仰々しいのはパスです。動きやすくありません。

たすきも好きだな〜。女の人って、帯締めが使えませんか? また、見えないところですが、スソさばきを良くするのにステテコを使う人が結構いらっしゃる。

機能性をもった道具として「着やすさ」の工夫はご存じでしょうか? 定着したカタチから、様々有ります。 「比翼仕立て」「うそつき(襦袢)」当店の「軽装帯加工」「対丈加工」もそのひとつ。 …新しい道具は時代の「用」なのです。 そういえば、夏にはミニ丈ゆかた、スリット入りゆかた、男性用軽装帯まで登場していますね。 これも…みなさんのチャレンジを待っているということかも知れません? 

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