オシャレのスタイルは「無限」!きものだって洋服のように楽しみたい。
形容矛盾のスタイル「セクシーエレガント」「チープゴージャス」「クラシックモダン」・・・
洋装ファッションにはこうしたトレンドがあるのですから、現実的に着物を楽しむ時にはお仕着せの伝統、
定番だけではつまらないですね。 茶髪でも「上品」をめざす。キチッと着ながらも、「遊んでみる」。
そんな幅の広いきものの楽しみがあってもよいと思います。
洋装から和服の楽しさの幅を広げるヒントを書いてみましょう。
茶の湯には「見立て使い」という言葉があります。
本来の用途ではない道具を工夫して使うことです。
きものも形式にこだわるように思われていますが、自由にその場に応じた 発想を貴ぶ事も良いのではないでしょうか。
たとえば、テーブルライナーはそのまま帯に利用できます。小物ではブローチを帯留めにできますね。
さらに、ネクタイを半襟に、スカーフを帯揚げに・・・・上手に利用している人もいるのです。
(そのうちにギャラリーの方でご紹介したいと思っています。)
発想の転換とともに大変勉強になるのは「利休百首」です。 こちらはトレンドの底にあるものです。(実は生活の中のあらゆる事に通じる心得だといえますが。)
規矩作法守りつくして破るとも 離るるとても 本を忘るな
利休百首からの一つです。俗に「守・破・離」といわれます。
きものには、更紗柄やトンボ玉をはじめ、海の向こうの影響をうまく取り入れたものが沢山あります。
温故知新とは、そういうことでは・・・と思います。
場合によっては、もちろん「着物は着物」ですので、おかしな格好を笑われることになるかも知れません。
ですが、着物が好きなひとに「本を忘る」人は滅多にいないと思うのです。