【1】もっと自由に着よう

<第五回 アンティークきもの>

着物との付き合い方の一つにアンティークもの、があります。 アンティークきものとは、一般に戦前までに作られた着物です。 (戦後のものはリサイクルきもの、でしょうか。)
今では少なくなった、おしゃれ着・はおり・夏物・男物・小物類。 こういった物に、変わったものを見つけることが出来ます。 最近は、リサイクルブームもあって、簡単に手に入れることが出来るようになりました。 古着屋、骨董市など・・・(名古屋では大須ですね。) 掘り出し物はここ数年でへってるようですが、まだまだ新鮮な驚きや出会いがあり、 楽しくきものにふれ合うことが出来ます。

50年もさかのぼらなくても、 着物は普段着だった訳で、その頃は現在と比べられないほどに多種多様でした。 そして、それは皆、大衆の心をつかんでいた、私達が求めていた身近なきもの達です。
アンティーク着物を一口にいうのは難しいので・・まさに、見てのお楽しみ。 右の写真は袋帯ですが、カラフルな縞のほうが実は「裏」なんです。 いろいろな柄の布地があり、見ているだけで楽しくなります。

歴史から学ぶと、逆に自由な発想に驚きます。 「こんなのも、アリなんだ。」私もそう気付かされて、なんだか目の前が明るく開けた感じがしました。 こんな気持ちになれることが「アンティーク着物」の最大の効用だと、思います。 「もっと自由に着ようよ」講座、ひとつの参考になりますよ。
身近の着物姿、着物雑誌、古典的な芸能、習い事。きものを知るアプローチはあんまり多くありません。 そこで、オススメのひとつに「骨董市」や「アンティーク」を挙げたいと思うのです。 古着の利用は、上級者向け、と言われますが、じつは初心者にも中級者にも向いています。

楽しくきものを着る、という原点が感じられるのです。

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