<洋服>と<きもの> この関係を伝えるために、例えを考えました。
たとえば <パック旅行>と<ひとり旅>。
たとえば <チン料理(電子レンジ)>と<手作り料理>。
たとえば <自動車>と<バイク>または自転車。
この例えは、私の素直な感覚です。ぼくはバイクが好きで(若い頃は)旅にもよく出かけました。
そしてある時、二輪車と着物って、とっても似てる!と気が付いたのです。
(こう話すと、みんな、かなり疑いますが。)初めて使うのに練習が要ったり、雨の日がめんどうだったり、
お手入れも必要。毎日使うことができますが、慣れが要ります。
そして同じ1日でも「感動がより大きくなること」がいちばん似ています。やっぱり「楽しさが違う!」「世界が違う!」
日常生活では「便利」がとても必要なことなので、車や洋服も絶対必要です。
ですが、コンビニ弁当でおふくろの味のかわりにはなりません。
同列に考えるのはおかしいのです。
ですから、きものを生活に取り入れることは、洋服とは違う楽しさが感じられる1日になります。
「着物なんていつ着るの?」とか「遠くて縁のないもの」と感じる方も増えてきました。
昨今、先入観がじゃまをしてます。
誤解してる人、まったく知らない人もいるでしょう。
先ほどの例えは・・きものも、生活を彩る選択肢のひとつで、
使い分けの感覚を知って欲しかったのです。
決して特別の人だけのものじゃないし、どれも楽しいことに変わりないのです。
先入観のある人は、「しきたり」とか「ルール」とか考えがちですが、それを決めたのは
先生と呼ばれるような人たちではありません。もちろん、きもの屋でもありません。
「使い分け」も「TPO」もきものを着るみなさん(あなたを含む!)が築き上げてきたもの。
自信を持ちましょう。安心しましょう。・・・目からウロコに思っていただければ。
はじめは右も左も分かりません。ラクほうを選びがちですが、体験するうちに自分のペースで
なんとでもなるのです。決して、はじめから上手でなくても良い!
きもののポイントを覚えて、要領がつかめてきて、手を抜くこともおぼえて。
そして・・・もう一度。きものと洋服。これは、似て非なるモノです。
洋服できものの代わりにはなりません。
気持ちの持ち方「同じように楽しもう」「ファッションとして同列」が共通しています。
趣味や文化は特別な意味を持たせること。結婚式やお正月、夏祭り・・・洋服でいいや・・・と思わないでネ!
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