【2】世間はきものを待っている!

<第9回 きもの屋の使命。>

みなさまは、きもの屋を身近に感じていらっしゃるでしょうか? 信頼できる店をいくつご存じでしょうか? 当店では、常にこうしたお客様の想いを大切にしています。 きものとお客様を結ぶ出逢いの場は、 大きな責任をもっているのですから。
「和ブーム」という嬉しい状況がある一方で、きもの屋には不信感も あるようです。しばしば耳にする、「店側の売らんかな」 という姿勢は不愉快なもの。熱心さを履き間違えるとコワイです!  もちろん、自然に売れてゆくものでもありませんから・・・ 私自身、熱心さを自問自答しながら営業しています。
きものという商品は、価格の不明瞭がつねにつきまとっています。 これは多種多様な品があり、ご利用の頻度が少ないことも関係していますが、 だからこそ、店がはたさなければならない責任や役割が大切です。 商品知識と価格の相場をお伝えするのは私共の重要な仕事ですが、 それが「押しつけ」には決してならないように、気を付けております。 そして昔とかわって、くわしい身内さまやお母さま、お祖母様のかわりに ご相談を承るのが使命だと思っております。

毎年5月には当店は創業祭を迎えますが、いつでも商いの原点を 忘れず努めさせていただこうと存じます。

信頼できるお店は心に残るものです。 私も以前、とてもスバラシイ!と感じたお店がありました。 ある商品を尋ねたとき、 ウチにはないが、○○にはあります、そこへ行ったら?と 近くのライバル店を紹介したのです。 営業の世界で、売上を他に渡すのは、アリエナイ事。 ですが専門店のアドバイスはお客様第一でなくてはなりません。
日頃、お電話やメール、色々なお問い合わせにたいへん感謝しております。 また、わざわざ市外から足を運んでくださる方もあります。 その期待を裏切らないように役に立つこと。これがシアワセです。

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