【2】世間はきものを待っている!

<第10回 サイト開設5年目で思うこと。>

2004年8月、当店がホームページを開設し5年目になりました。 過ぎてみればあっと言う間ですが、インターネットの環境はずいぶん変わったなぁと 思います。全国的に着物屋のホームページが多くなりました。
業界の閉鎖的な雰囲気は、ネットによって改善されつつあります。 入り口も間口も広くなりました。お客様同士の横のつながりも増えました。 デジタルなネット社会も「あたたかさ」があります。 きものと着物屋、お客様との距離が近くなることが、いちばんうれしいこと。 これからも、きものの魅力や良さを伝え続けたいと思います。(地道にコツコツと。)

一方で、情報化のスピードはますます速くなってきました。 ちょっとショックな出来事について書きますが、 「きものくらぶ」という人気のあるサイトが閉鎖されるようです。 「きものくらぶ」は暖かな談話室やQ&Aを通じて、たくさんの人にキッカケや勇気をくれました。 寂しさを感じると同時に、インターネットが新しい局面へ向かっていると感じます。

情報のもつ長所や短所について。 これだけ情報が多いと、情報の希薄化、氾濫、が生まれることがあります。 「きものくらぶ」のQ&Aコーナーが、管理人にとって当惑を持つことになったのは この問題を象徴しているようです。分かりやすさが求められる反面、文化は複雑。 価値観、ルール、しきたり、慣習など・・Q&Aに適しにくいものは、確かに多いものです。 そしてこれは「個人の気持ち」で決める部分。(これがとても大事。) 個々人が強くなることが、きものが根付くことにもなるでしょう。

「きものくらぶ」は当初の目的は達せられた、という想いで姿を消してゆくようです。 しかし、当店はこれから!! いつまでも継続して皆様とお付き合いしていきたいと思っています。 ホームページは店頭とまったく同じと思っていますから、 ご相談には丁寧に。あたたかい心で、お役に立ってゆこうと思います。

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