Q:>どのようなものが、直せるの?
A:こもん、つむぎ、ゆかた、もちろんフォーマル着物(振袖・留袖・訪問着など)、長襦袢・道行きコートなども承っています。
どのようにするかは、いつもお客様とご相談の上、決めさせていただいております。
ご希望に合うか、ケースバイケースなので、お品物を拝見できれば・・・と思います。
(お気軽にお立ち寄り下さい。当然お見積もりは無料です。)
>直せないことも、あります。<注意事項>
着物の状態によってはご希望に添えないこともあります。
例えば、サイズ直しは「大きくする」限度があります。(要尺の問題)
例えば、羽織から道行きコートにすることは出来ますが、その逆は出来ません。
また、洗い張り・染め直しでは生地の強度に問題がある場合や色に制限が出てくる場合があります。
きものご持参のうえ、ご相談ください。
>サイズ直しの具体例。
まず、サイズ直しは、仕立ての状態によってどれだけ大きさを変えられるかが決まります。
(今のサイズより「大きく」直すことが多いのでその例では・・・)
ゆき(腕の長さ)・身丈(身長)を伸ばすには、いまお持ちのお着物がどれだけ縫い込みをして
作られているかで、伸ばす長さに限度があります。
これを見るには、袖付けや内揚げの場所をさわって生地の余裕(どれだけ隠れているか)を
調べます。すこし乱暴な言い方ですが、ゆきは3〜5センチまで、身丈は10〜15センチほど、
大きくできるかも、知れません。
(いま出来上がっている寸法やご希望の寸法、がありますので一概には申せません。)
また、場合によっては「帯で隠れる部分」に<接ぎ>をして身丈を出すこともあります。
Q:>どの位の費用がかかるの?
A:部分的な直しと全体的なサイズ直しで費用は変わります。
例えば「裄」「袖丈」「身丈」「身幅」全体を変える場合には、
ほぼ通常の着物1枚分のお仕立て料金になります。
そして「直し」とセットで必要になる作業もあります。
「きもの解き作業」・・・お直し時には、いったん着物をほどく必要があります。
「洗い張り」をすれば、着物は反物に戻って入念な洗浄や染め直しまで可能になります。
>生地のリニューアルをする場合・・・
フリマで手に入れた物は「簡単洗い」だけでも良いかもしれません(例:小紋きもの6000円)
状態にもよりますが稀少品、大切な着物は少しご予算をかけることをオススメします。
しみ抜き、色掛け、箔や刺繍直し、しわ取りプレス等のメニューがあります。
>年数の経った着物の注意点
長期間保存した着物は、裏地が黄ばんでいる場合があります。
カビを含んでいるときは要注意(表生地まで移ってくるので)。「胴裏、八掛の交換」・・・
胴裏の交換は生地料金に加えて、解き料金、仕立て料金も必要です。
「シミ」・・・古いシミほど落ちにくくなりますので、色・柄足しによって目立たなくする場合もあります。
Q:>どの位の時間がかかる?
A:部分的なお直しでしたら、10日〜2週間で充分可能です。
全体的に手を入れることになると、一度、反物の状態に戻したりするので、
2ヶ月〜3ヶ月になることもあります。
なお、ご使用日が決まっている場合にはお知らせ下さい。出来るだけ対応できるよう、
手配しています。
アドバイス>>ご予算とのバランスを。
お直しは当然国内の手縫い、知識経験豊富な仕立て職人に依ります。ゆかたのようにミシン縫製をしたり、
外国工場で「安く」出来ないのが現状です。各種加工を施すと、結果として高額になってくる場合もございます。
正直、「新しい廉価な着物」を購入する方がご予算にあうこともあります。
ですから、礼装・高価な着物から検討してはいかがでしょうか。
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