きもの文化には、長い年月で変わらない価値観が表れていて、決められた 型に育っています。そこには倫理観や幸福感だけでなく、合理性、汎用性も感じられますし、 伝統的に残ったスタイルは洗練された美しさがあります。学ぶべきことは多いでしょう。
夏におこなった「はじめてのゆかた塾」は、大盛況で終了できました♪
…ゆかた講座、着付と茶室の体験、スカイフォーラムの写真撮影会まで、
盛りだくさんの内容でしたが、運営慣れしてるスタッフさんに助けられて、
オペレーションもばっちり。。私も講師という経験をつんで(?)もっと聴きやすい
お話ができるように・・・勉強になりました。でも、ライブというのは素晴らしいですね。
大好きな着物を直接語れるなんて、ありがたい機会でした。ありがとうございましたm(__)m
さて、セミナー参加者も、浴衣を着たことがある人は多くて、 きものに興味や親しみを持っていましたが、やっぱり知識を学ぶ機会というのは「ない」ですね。 きもの業界では、中等教育の一環として取り上げてもらうように文科省に提言していました。 ようやく今年から一部、実現されはじめましたが、 僕は座学と実習はセットで必要だと思います。ジョーシキでしょ、という事も教えられなければ 分かりません。歴史、風習、文化としての奥深さ、日本の自然が生んだ感性や価値観、 モノづくり(手仕事の風合い)。 親や親戚、日常生活から着物を学ぶ機会は、もうほとんどありません。
たとえば、社交性を体現するツールとして大切さが分かるでしょうか。 社会に(世界まで)通用する衣服は、日常着や趣味・自己満足のファッションと次元が違います。 …いま、消えてしまいそうなことを教える立場にいるのだなぁと感じます。 セミナーで多くの参加者を見ていますと、こういった機会が待ち望まれていないかな?と思います。
(きもの文化検定もありますが、少しでも役に立てば良いですね。)