【3】「きもの のはなし」

<第44回 浴衣のお手入れ>

今日は、ゆかたのお手入れについて少し書いてみます。 ゆかたを着た後、どうしていますか? どうするのが正しいでしょうか。

簡単にお答えすると、自宅で洗濯できるもの、業者にまかせた方が良いもの、と分かれます。 従来、ユカタは木綿のカジュアル着でしたが、今では廉価品から高級品まで多種多様です。 綿のほかに、麻、絹、機能性素材のポリエステルまで含みます。 お手入れ方法がおなじではない理由です。

お手入れは生地や縫製、染色で判断します。 たとえば、浴衣のカタチをしているだけで実際は洋服と変わらないものも溢れています。 つまり、プリント染めでミシン仕立てなら、デリケートな扱いは不必要です(笑)。 これは流行りのモダンな浴衣、既製品に多く見られます。
いっぽうで、昔ながらの浴衣、注染や型染め、絞り染め…等々は扱いを間違えると取り返しがつかなくなります! 自宅で手洗いする場合には、色落ちに注意しながら、洗濯糊を利かせ、陰干しします。 伝統的な作り方の着物は、愛情をこめたお手入れが必要になります。  

こうした判断ができるのは着物屋の常識です。 いっぽうで、チェーン店やクリーニング店では目利きできる人が少ないので気をつけましょう。 当店では浴衣丸洗い2000円より。ご相談ください。
【注意】購入した値段では判断しないこと。タンスに眠った古いものであっても、品質の優れたデリケートな浴衣もありますよ。

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