【２】世間はきものを待っている

＜第２３回　結婚式も晴れ着もベタがいい！＞

結婚のスタイルが時代とともに変わっても、それを「軽い」カタチで済ませてしまうのは勿体無いことです。 ご両親をはじめ、多くのかたの想いを受け止めて、礼を尽くしたスタイルにしたいもの。 また、この国の伝統的なアイデンティティに浸るチャンスでもあります。 友達の結婚式に何を着ていこう？と悩む女性が多いようですが、式と同様、ベタな晴れ着こそ好感度が高いものです。

伝統衣装には型があり、それは「ありきたりのスタイル」に思えるかもしれません。 昨今は結婚式もマンネリは避けたいようです。（気持ちはわかります！） わたしも結婚式を挙げたときは、当初は工夫しようと考えました。 友人のなかで遅い年齢でしたから、新鮮に感じられるような演出…屋外の花火ができる所を下見しました。 ですが、交通アクセスや天気の問題…結局はオーソドックスなスタイルにしました。優先すべきは招待する人への配慮のほう。 ゼクシィにも「ベタなほうがストレート」と書いてあって、目的はシンプルです。 和装も目的にふさわしい衣装です。礼をつくし吉祥をねがう、普遍的な想いが洗練されて、完成した様式。

では、伝統様式はこだわりを表現できないのでしょうか？ これは着物屋としてみなさんに学んでもらいたいポイントです。

実はバリエーションが豊富で、無数の紋様や組み合わせがあります。 それは華やかな演出を選択できる幅があることです。たとえば、写真のきものは色留袖と訪問着。 ニーズにあわせて（レンタルでも）いろいろな和装があります。立場や場所・雰囲気、もちろんお好みに応じて。 当店ではレンタルご予約のかたは、着付けを優待料金で承っています。（早朝もOK.） どうぞお気軽にご相談、お問い合わせください。