【1】もっと自由に着よう

<第13回 きものデザインコンクール>

毎年6月に「全国きものデザインコンクール」がおこなわれます。
これは、全国染織連合会が主催、経済産業省や文化庁が後援する、かなりしっかりした競技会です。 なにやら「役人や専門家のお堅い印象」ですが・・。 内容は「やわらか〜い」姿勢で公募しています。 テーマは明快で、「あなた自身が着たいと思う着物の図柄、デザイン」。

あこがれの着物を自由にイメージしたい。そんな夢を思い描くのは楽しいですね。 しかも、優秀作品は実際に着物にしてくれる!! そして、ハードルは低くて誰でも応募できます。 小学生も応募できます。(私も応募したことがありますw)

私も着物のデザインは色々見てきました。 伝統的な紋様はとても興味深いですが、いっぽうで趣味が高じたものや超モダンなものはまた格別。変わったところでは、 (浴衣ですが)かき氷や雪ダルマのデザイン、水族館をモチーフにしたものもありました。
固定概念をはずしてみる、そんな自由も、着物にあって良い! 権威ある「全国きものデザインコンクール」が個人的な趣味趣向を後押ししてくれるのは、力が湧きます。

では、入選作から「おっ」と思ったものを書いてみると・・・
熱帯雨林のジャングル、動物をモチーフにした作品。また、いちご、オレンジをモチーフにした作品。 パズル模様、メヘンディ(インドの身体装飾)模様の作品、 時計仕掛けの歯車模様、夜景、ナイアガラ花火をモチーフにした作品。 そして、白い着物の上に真っ黒の図形を配して「牛」を体現した作品。(これは超ユニークでした。 図形はすべて日本の都道府県で。)
素人や学生さんの力を借りれば、着物の持つ可能性を感じることができます。 発想は大切な創造力なんです。

参考: きものデザインコンクールのウエブサイト http://www.someoriren.jp

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