木製で裏に二本の歯が付いた下駄。定番にも、普及品と高級品があるのです。
見た目には余り変わらないですけれどね。普及品は5000円前後、一万円以上が高級品
でしょうか。
まず高級品は「柾目(まさめ)」部分を使うので大量にはとれません。
柾目がキレイであるほど値段は高く、3万円ぐらいの物は逸品と言えるでしょう。
(そもそもゲタは男女とも左右なく履きますが、実はこの木目の細かい方を外側になるよう
に使うのだそうです。)左右対称の柾目ゲタを作るには「拝み取り」をして
同じ桐の同じ部分から作る、ということになります。
普及品は柾目以外の部分で作った物です。歯の部分に限らず、足を乗せる台も
張り合わせている事もあります(天二といいます)。
天一は張り合わせていない台の下駄です。とはいっても、普及品でも普段の使用には十分、満足できます。
あとはサイズや鼻緒の種類ですこし値段が分かれ、
材質では杉や檜、桐そっくりの山桐は安い物があります。山桐とは北米産のものをいうそうです。
(天狗の履いてるような)1本歯、これは選ぶことも・見かけることもほとんどなくなってきましたが、
ゲタの裏側、「右近」や「のめり」といったデザインの下駄は、どこでも手に入ります。
じつは定番のデザイン「日光」より歩きやすいとか。
鎌倉彫の下駄、見た目がかわることも面白味がありますね。鯉や竹、般若など表面に彫刻していて、足の裏に隠れて
(隠して)自己満足に浸れる逸品。訪問先の玄関での高級感、存在感が気持ちイイ。
ただし、どんなゲタでも車の運転は、危ないですよ〜。 (雪駄に)はき換えましょう!