【2】世間はきものを待っている!

<第七回 きものに親しむ順序?>

いままで、キッカケ作りやTPOなど書いてきましたが、あれこれと逆に混乱するかも知れません。
そこで、初心者のための、ストーリーを考えてみました。 個人的・経験的な考えも入れたので参考にしてください。

まずは、着てしまおう! ともかく、手始めに身近なところから体験してみるのが一番です。 用意するきものは何でもOK!お母さんのタンスや、親類の家にある眠ったきものをひっぱり出しましょう。 ゆかたを羽織る感覚でスタートです。鏡に映せば「変身ぶり」を体験できるはず。 サイズは少し合わないかも知れないけれど、懐かしい雰囲気のきものも決して捨てたものじゃないです。 ひょっとしたら、「レトロ」っぽさに逆にとりこになるかも・・・。

本屋さんでもチェック! 近くにある少し大きめの本屋さんなら、いろんな雑誌が置いてあります。 現代のコーディネイトを眺めてみましょう。(立ち読みで良いですよ) イメージをふくらませて、ターゲットを絞り込んでゆきます。例えば:@「はんなり」した薄い色使い か  「こっくり」した深みのある色か。A豪華さ、派手さの程度はどのあたりが気持ちよいか。 Bモダン、古典のバランスは?・・・・など、いろいろと「自分だったら」と思って見てみましょう。

そして、おすすめは・・・ 着物とのつきあい方は人それぞれですが、購入順序の上位にはいるのは、 大きく2つです。初めの一枚はご身内やお友達のアドバイスが得られやすいものが安心ですね。
●一生付き合える、「訪問着や付下げ」
●着用範囲の広い、小紋や無地のきもの。
そして、実用性やご予算もポイントです。だいたい、次のことを覚えておくと便利です。
●着物には、帯や小物類、お仕立て代などがいろいろ掛かってきます。 ご予算は、着物の価格(生地価格)のおよそ2倍〜3倍弱まで余裕を見ておきたいもの。 草履バックやガード加工まで(一式)必要です。
●はじめてでも、練習用の感覚で、という場合にはその旨をお店に伝えましょう。 また、実用重視・低予算でも大丈夫。「洗える着物」「うそつき襦袢」「お買い得足袋」などがオススメです。
●きものは、「少なくても良い物を。」という選び方をする事が多いものです。 10年後もきっと着る物になるでしょう。少し年上のご友人や、ある程度詳しい方に一緒に 出かけてもらうのがよいかも知れません。もちろん信頼できるお店を選びましょう。

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