【3】「きもの のはなし」

<<第14回 男のきもの講座 前編 >>


一度はキメてみたい、きもの姿は男性にも人気です。 ご夫婦で着物姿にチャレンジすれば、結束が高まりそう。ゆかたと一緒で 男性の着物は<始めの思い切り>だけです。着てしまえば「こんなものか…。」 難しく考えていた人がほとんど。自然体で着られるハズです。 聞くところには、異性からの目線がとても良いらしいし、日本男児の風情が、 こそばゆいほど感じられるのが人気のようです。成人式でもずいぶん「羽織り袴」が増えています。 さて、成人式以外にゆかたでも、結婚式や753、お宮参りでもチャンスはありますが、 お正月をいちばんオススメしたいですね。今回のコラムは男のきもの基礎知識。 2回にわたってご案内いたしましょう!
どんなものがあるの?
きもの
フォーマル着物は5つ家紋付きです。男性の定番といわれるのは 大島つむぎ。ウール(毛)素材のかすりなど。
はおり
きものの上に着るもので、男性はこれがあったほうが断然良い。 羽織ひもを忘れずに。裏地にこだわる事も楽しみ。
おび類
定番は角帯。ほかに兵児帯(へこおび)も洒落ています。

(はかま)
礼装に使います。
はきもの
下駄(げた)草履(ぞうり)雪駄(せった)
長襦袢
(ながじゅばん)
きものの下に着ます。
下着は?
首の開いたランニングシャツ、Vネックシャツで。 寒い日はズボン下(ももひき)やヒートテックを。
小物?
きんちゃく袋(信玄袋とも言います) 「せんす」や「たすき」はお好みで。

●なにが要るの?…最低限、あれば良いのは着物、長襦袢(ながじゅばん)、おび 、腰ひも(2本)、足袋(たび)、下駄(げた)です。 帯・腰ひも・下駄は浴衣に使った物でOK!着物や長襦袢は タンスの奥からお父さんのものを探してみましょう。(買うのは足袋だけ?) ※こしひも2本は着物と長襦袢をそれぞれ、しばるのに使います。
●男の着物は「永く」使えます。 何十年でも着られるのが男性の着物の利点です。 お祖父さんの物を着ても、きっと不自然ではないですね。 ただしサイズがきっと小さい。多少の寸法直しは出来るので、 一度きもの屋でご相談下さい。ホントは、自分の一枚を作ってほしいのですが(笑)。
●着物のきかた。 男性の着物は女性よりずっと簡単です。帯の結び方だけ覚えましょう。 ポイントは、帯を腰の位置で締めること(腰骨の上)。ウエストだと苦しくなりますし、 ゆるんでくるので注意しましょう。あわせは右前です。
●作るとしたら??? やっぱり多少高くても、絹(シルク)素材がおすすめ。 誂えでサイズを測ってもらいましょう。 おそらく何着も作らないことが多いので、「とっておきの一枚」にする事が ベストだと思います。 もちろん、ポリエステル素材や既製品(Mサイズ、Fサイズで出来上がっているもの) もあります。ただし「羽織も帯も、足袋も何も持っていない」と結構な金額が必要になってきます(泣)。

次回の後編は、ちょっとした用語の解説と男きものの種類についてご紹介します。

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