明治〜大正時代の特集記事に以下の内容があります。
『この時代は帯板を使わないで着付けをするのが普通でした。』
『また、襟元をゆったりと合わせて半襟、うなじを多く見せる着付けが流行。』
着物の着付けは、型にはまったものだけではありません。
以前のコラムで思ったことを書いてますが、やっぱり、
ルーズな着付けも、ボディコンな着付けも「アリ」なんだ?!
2年前の自分の推測通りでうれしく思いました。
また、NHK講座テキストに市田ひろみ先生の着付け話が載っていました。 これは現在の話です。かんたんに要約すると、成人式で着付けをしていたら、 娘さんが「帯を前で結びたい!ファッションとして!」と、強く希望したので その通りにしたそうです。すると、父親が「花魁(おいらん)みたいじゃないか。花魁ってなにをする人か 知ってるのか?」「成人式はおまえにとっても一生に一度だが、父親にとっても一生に一度なんだ。」 と言い返したそうです。そこで・・・(このつづきは本に返します。)
きものを着る人の数だけ、きものへの想いがあり、着付けを含む体験・経験・思い出・考え方も あるようです。そして、現在に限らず、過去の人々にも、将来の人々にもいろいろな体験談が あるのでしょう!きものはドラマティックなものです。 ドラマといえば。。「ラストサムライ」の俳優トムクルーズも、きものに慣れるために、 しばらくの間毎日きものを着たそうです。だからあんなにも自然に着こなしていたのですね。
着付けの話にもどしますが、今の一般的な着付けを否定してるわけじゃありません。 「楽しい着こなし」「セクシーな着こなし」「苦しくない着付け」の存在を知っていて欲しかったのです。 歴史的に、女性の考えることはみな同じ。キレイにみせたい!きっちりした今の着付けは 正統派として基本、と言っておきますが、あくまでも「たくさんの着こなしかた」から生まれた一つのでもあるわけです。