【2】世間はきもの を待っている!

<第14回 リサイクル・ブーム2 >

2006年9月5〜6日、「全国リサイクル商店街サミット春日井大会」がおこなわれました。 この大会は、環境を切り口にした「まちづくり」と「商店街の活性化」「リサイクルビジネス」を 考えるイベントで、第9回目になります。 今年はウチの商店街が手を挙げて、地元で開催できました。そして私も 実行委員会のメンバーとして係わっています。また、 商店街の事業部長として、商工会の青年部の立場としてもお手伝いしています。

リサイクルサミットで、最も意義を感じるのは、じつは「和」の業界としての立場です。 全国サミットというと、いわゆる「お偉いさん」(知事や市長、国会議員ら)が来るわけです。 これは普通、私たち庶民には関係ない、関心ないこと(笑)ですが、 今回に限ってはウレシイ追い風が吹きました。環境大臣、小池百合子さんが 「もったいない風呂敷」をPRするために初参加♪
「もったいない風呂敷」とは、大臣がプロジュースした、スカーフにもなる風呂敷。 環境にやさしいグッズは注目されているんです。 さらに、ノーベル平和賞を受賞したマータイさんが「もったいない」という 言葉を絶賛しましたよね。豊かな時代の一方で、次世代に継承したい価値は足もと、伝統に 生きているようです。たしかに和文化と「使い捨て」の考え方は対照的。 風呂敷も手拭いも、着物も、永く愛用できる知恵のつまった道具です。

当店ではさっそく、環境省にメール(!)して「もったいないふろしき」を展示用にお借りしました。
また、マータイさんのライセンシーを頂いた、「MOTTAINAI」ふろしきも、 製造元にお願いしてPR・販売できるよう手配。 (これらは、9月17日ごろまで当店で展示しました。)

また偶然ですが、地元春日井市では、来年より「ごみ袋有料化」がスタートします。 このタイミングも、なにか縁を感じずにはいられません。 ふろしき文化、もったいない精神を今回のサミットや商店街イベント、また、 地元テレビ局や新聞社などを通じて、大々的にご紹介できると良いなぁと思っています。

和文化、着物の「合理的、経済的」利点をここで書くと長くなってしまいますが、 これは、私達が恩恵にあずかれる素晴らしい利点です。 昨今、和モノが見直され、関心がどんどん高まっています。 たとえば、2ヶ月前「てぬぐい」だけの内容で1冊の本が出版されました。 (「かまわぬの手ぬぐい使い方手帖」:河出書房新社) 手ぬぐいは、正直言うと「あなどって」いました。 でも読んでみて奥の深さにビックリです。 手拭いでさえ、「もったいない」のカタマリ。(笑)使い道の多さに驚嘆します!

ついでに、ふろしきの「ウンチク」を一つ書きましょう。 「デサインも大きさも無数、でも正方形は存在しない。」 …理由はしらべてみて下さい。

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