【3】「きもののはなし」 <<第28回 振袖 着回し術 >>

振袖の準備はウレシイ悩みのひとつです。 さまざまな選択があるなか「あるものを利用できないかな?」「無駄をなくして安くなるかも?」。 当店はそういったご相談にもおうじています。 格安品がある一方で、本物志向でもご予算内で工夫する「すきま」があります。 着物の経済的利点を知って、じょうずに揃えましょう。

大切な晴れ着を、最大限に素晴らしいものにしましょう。

それは着物の素晴らしい利点「着回し」を楽しむこと。きものは本来、寿命の永い衣装です。 着回しとは…お母さまの思い出の振袖や帯、小物など、 身の回りにある物を利用する事。新品フルセットは確かに割安ですが、単品ごとに考えます。 知識豊富な専門店でアドバイスを聞いてみましょう。「着回し術」はここ数年、当店で急増しています。 サイズ直し、リニューアル、さらに単品レンタルとの組み合わせ(※注4)など。 それでは、下の表でチェックしましょう。

※記号の見かた(ふりそで準備の一覧表) 
◎:後々も使える!そろえておいて損のない物
○:コーディネイトで印象が変わる便利なもの
●:サイズがあり、事前にチェックが必要なもの

きもの
 
(●)
いちばんの思案のしどころ。
身長(身丈)と手の長さ(ゆき)サイズは要チェックです。
サイズ直しは専門店の得意分野。(※注5)
丸洗い・シミぬき・ガード加工(※注1)をしておくと安心です
おび
 
(◎○)
帯はサイズがないので、お母さまの物を利用するのも 経済的です。変わり結び(※注2)で華やかにコーディネイトします。 もちろん、今風に変えると大きくイメージが変わります。
ながじゅばん
(長襦袢)(●)
きものに合わせてサイズをチェック。
たもとを切れば、他の着物にも使えます。
はんえり(半襟)
(○)
長襦袢に付けてありますか?
新しい「白」で。刺繍入りもおすすめです。
帯揚げ・帯締め(○)
結び方をいろいろ勉強するのも楽しいですね。
重ね襟 (○)
伊達襟ともいいます。
肌着 (◎●)
「すそよけ(腰巻き)」と上下で。(またはスリップ)
たび (◎●)
くつサイズより0.5センチ小さめが目安です。
ぞうりバック
(●○)
フォーマルの基本はペアのセット物です。
最近は「ゆったりサイズ」「L」サイズが増えています。
こしひも   (◎)
3〜5本(着付けの先生によって変わります。)
伊達締め  (◎)
2本。(着物用と長襦袢用。)
コーリンベルト (◎)
ゆかたでも使える便利グッズ。
前板・帯枕・えり芯(◎)
振袖には「後ろ板」も使います。
3重ひも
帯の変わり結びに使います。
補正グッズ・下着(◎)
「補正用のタオル」「(補正用)腰パッド」「和装用下着」
その他
ショール…羽毛やフォックス 
髪飾り(※注3)…きものに負けないものを。派手目もOK。
便利グッズ
ストッキング(防寒に)、草履、足袋カバー(雨、雪の日に)
洗濯バサミ…おトイレで役立ちます。
きものハンガー(◎)
前日、着た後のチェックに欠かせません。
きもの収納バック(◎)
移動手段に。風呂敷でも代用できます。
 

※注1… 当店のガード加工は、業界大手のパールトン加工。 ヨゴレが付きにくく落ちやすい。お手入れアフターサービスを何度でも! 無料で保証します。
※注2… 帯結びはきものの重要なポイント&魅力です:着付けのご依頼もどうぞ。 
※注3… 髪型(ヘアスタイル)ご参考の雑誌を無料貸し出ししています。
※注4… レンタルは単品でもセットでも扱っています。例えば羽毛ショール、 草履バック各3千円など。

※注5・・・きものの生かし方 (参考ページ:きもの活用術)

永い間タンスに眠った着物は、まず裏地からチェックしましょう。 全体に黄色く変色していると思います。これは、シルクが本来の色に戻ろうとする性質から 起こる現象です。さて、着るときに注意したいのは、「カビ」「シミ」の程度です。 これがひどいと着物の表生地まで移ってきます。裏地の交換、表生地のリニューアルも大切です。 直し加工には2カ月余りかかる事もありますので、ぜひ前もってご相談ください。
●寸法直し(サイズ直し)について
現代の女性はみなスタイルが良くなってきたので、「大きくする」事が多いのですが、 お持ちの着物が「どの程度まで」大きくできるか、専門店までお気軽にお持ち下さい。 当店では(もちろん無料にて)ご診断・お見積もりさせていただいております。
●古いものほど、大切に。
みなさまがお持ちの(昔の)着物は品質の良い物も多くあります。 ふりそでに限らず、訪問着や留袖、小紋・伝統つむぎなど、ご相談下さいませ。 今後、本物の価値はますます高くなります。

●西洋の「縁起かつぎ」4S。

西洋には、古くから結婚式において「幸せになれる風習」があります。 それは4つのSがつく言葉のものを身につけること。 「Something New」「Something Old」 「Something Ballow」「Something Blue」 ・・・何かひとつ、新しい物、古い物、青い色の物、借り物をそろえます。 これは過去と未来、清い心とまわりの人々とのつながりを大切にする伝統文化です。 「温故知新」は時代と国を越えて、あてはまる価値観のようですね。  

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