【2】世間はきものを待っている!

<第34回 小学校ハカマ論議>

今日の新聞に”卒業式の和装について”書かれていました。
ざっくり言うと、小学生にも人気が急上昇していること、なかには一式6万円という高額な出費になり、 自粛させる動きもあると書かれていました。

個人の感想。
6万円はたしかに高い!
自分が親なら出せない!

きもの屋の感想。
相場はもっと、ずっと安いはず。

そもそも袴なんて滅多に着ないから、販売ではなく、利用しやすい価格でレンタルが普及しています。 こういう問題提起の記事をよむと、知らない人は両極の選択しかないと誤解を生むでしょう。 で、弱者(お金のないほう)に肩入れすることになります。 卒業式のチャンスは、幼稚園から小学校、中学校、高校、大学と、 最大5回もあります。すべて袴が着られるわけではないし、着なくてもいいし、好きにすればよいものです。

一律に規制する、一方的にチャンスを消すことは、はまりやすい「落とし穴」。 一番悪い対応だと思います。教育上の平等思想?かな。(平等というのは、公平じゃないこともあります。) もちろん私たちも、親も、無理な出費や過敏な反応をせずに、寛容な気持ちでのぞみたいものです。

蛇足。 帯がくるしい、気分が悪くなるなら「着付けがヘタ」なだけ。動きにくいのは練習不足。 式服はカタチから入る、「入口」。ファッションショーじゃない。 卒業式を大切に思うこころが大事です。 「本来の意義」を忘れないでほしいです。

コラム:袴スタイルの原点 義務教育の途中で、「本来の意義」ってどれほどあるんだろ。。。

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