●着た後、どうすればいいの? 着物を汚さないように、脱ぐ前に手を洗いましょう。ハンガーに掛け、 乾いた手拭いやシルク用ブラシで塵、埃をはらいます。この時に、汚れやすい場所をチェック。 はんえり(長襦袢)、たもと、すそ、えり回り(化粧ジミ)。・・・大丈夫でしたか? 湿気をとるために2時間から半日、干します。(肩や袖の線が崩れるので1日以上は干さない事。) たたんで、たとう紙に納めます。
着る機会の少ない物が上 | |
上段 | フォーマル着物。喪服・黒留袖・訪問着
「トレイ」には3〜5枚をめやすに。 | 中段 | 小紋・つむぎ・コート・袋帯
しぼりの着物は一番上にして、重みをかけない。 紐類など小物は小引き出し。 |
下段 | 名古屋帯・浴衣・単衣・ 足袋・肌着・襦袢・きもの用除湿剤(タンスの一番下には必ず入れる。 湿気は下から上がってくるのです。) |
●収納のポイントは? 桐タンスが理想ですが、紙製衣装箱でもよいでしょう。
(ただし防湿、防虫効果はありません)最近の家屋は気密性が高いので、湿度管理に注意しましょう。
湿気はきもののカビ・虫食い・縮みなどのトラブルの元。除湿の次には、防虫剤。必ず「きもの用」を。
着物の上に直接のせるのは厳禁です。また、ウール類はまとめて別に収納します。
(虫に弱いので)※「防湿剤」当店でも扱っています。(タンス1竿分1500円位)
●虫干しの方法 湿度の低い日に日陰で風を通します。午前10時〜午後2時くらいがめやす。
ついでに除湿剤やたとう紙の点検・交換もしておきましょう。
昔は虫干しを年に2度もしたくらいですが、大げさに考えずに、タンスの引き出しを開けておくだけでも
かなり違うものです。
その他、知っておきたいこと
●シミの対処・丸洗い 素人判断せずに「きもの専門店」に相談しましょう!
クリーニング店ではトラブルの元になることがあります。
草木染めの着物(藍染め、紅型、大島など)はドライクリーニングで化学変化を起こしてしまいます。
また、プレスの仕上げ処理、熱の加えかたもよくあるトラブル。
専門店では、「いつ・何を付けたか」を伝える事が大切です。
●「丸洗いの間隔」
上等なスーツ、を参考にすると良いでしょう。 例えば、「シミもなく、数回程度なら」1シーズンに一度でも十分です。
●見えない汚れも怖い
汗、シミは月日が経つと「黄変」などをおこします。長襦袢やながく保存する黒留袖など、夏場に使用した時は注意しましょう。
●「カビ」
たった2、3年でも保存環境が悪ければ、カビにやられてしまいます。収納場所をもう一度チェックしましょう。怪しいにおいはしませんか?
●帯〆の手入れ
帯締めの房がぼさぼさになってきたら、やかん湯の蒸気にあてて、くしで整えます。房を紙で巻いて保存しておけば完璧。
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