【3】「きもの のはなし」

<<第49回 男のゆかた >>

最近は男性用のユカタがよく売れます。女子と同様にイベントを楽しむ、見た目が大事のようですw さて、ショッピングセンターに行けば豊富に浴衣を見ることができますが、どれが良いのか悩みませんか? まず基本を知らないのではと思います。(店員さんも分かっているのかな?) 今回は、男子の浴衣えらびについて書きましょう。

今夏、新聞に小さな宣伝をいれました。 タイトルは「あなたに似合う浴衣、ご存じですか?」
浴衣の基本は涼しげに装うこと。とは言っても、いろいろなタイプがあるので迷います。 量販店では相談するスタッフが少なくて困ったり、 アルバイト・パート社員の知識に不安を感じます。私がいつも思うことですが、ちょっとしたアドバイスがあると、 浴衣えらびが楽しくなるのに!もったいないです。 どんなタイプが自分にしっくり馴染むか、当店では基本のイロハをお伝えしたいと思っています。

着付けすると明らかにサイズが大きい。これは正しくないですね。今年も引きずるサイズの浴衣や生地が粗悪すぎる浴衣の着付けに 閉口しました。ネット通販では見た目と値段しか注意しないのでしょう。 男子は浴衣を何枚も買うことが少ないと思います。 逆にいえば長く使うなら、素材やデザイン、染め、サイズ等、基本を知ってほしいです。 ウチは専門店なのでアドバイスもしますし、お試しのレンタルサービスもしています。

まず流行のタイプは着物感覚の無地・濃い色のシンプルなゆかたです。はじめてのかたにも馴染みやすく人気があります。 対して伝統のタイプはデザインに凝ったゆかた。 ゆかたは本来、粋で涼しげなファッションなのです。多少の個性がないとツマラナイ、ということで、伝統紋様を知ってもらいたいですね。 【歌舞伎からうまれたデザイン】 【ユーモアのある判じ物】
デザインには派手目や地味目、大柄・飛び柄・総柄などがあります。好みと自分の体型にあわせて比べて下さい。 当店ではポイントをお伝えしますので、似合うかどうか分かってきます。 そして、素材にこだわる選び方もあります。生地には綿のほか、麻がまじったり、表面にシボがあったり。 染めも、型染め・ろうけつ・絞り染めなどがあります。

初心者こそ、専門店で相談やアドバイスを聞くのが有効です。 長くつきあえる浴衣選びをしてもらいたいと思います。

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